2015年7月25日土曜日

ゲーム紹介 [ TIS-100 ]

http://www.zachtronics.com/tis-100/

お題として並んでいる数値に加工を施して出力結果と同じ数値に変換するパズルゲーム、と言ってしまえばそれまでなのだが、その「加工」するためにプログラムを組まなければならない。しかもアセンブリ言語で。

このゲームで一番最初にやることはPDFで配布されているアセンブリ言語の命令書を印刷することだ。雰囲気抜群、まさにあの頃の感じ。

プログラムを書くのは本当にテキストでニーモニックを書いていく。
横に4個縦に3個のプロセッサが並んでそれぞれ上下左右にデータの入出力を行うことができる。
1つのプロセッサは15行のプログラムを書くことができる。
壊れたプロセッサもあり、そこを迂回してデータを入力ポートから出力ポートへ流していく。

計算は原則加算(減算)のみ。アセンブリ言語なのでIF文もなし。アキュムレータの状態がゼロかノンゼロかでの条件ジャンプのみ。レジスタはアキュムレータとスワップ命令で入れ替えられるバックアップレジスタのみ。上下左右のプロセッサへレジスタの値をMOVEできる。

さてここまで書いて、これは果たしてゲームなのかそれとも別の何かなのかわからなくなってきた。
たしかにパズルゲーム的な何かを感じるし、一応このシステムの謎を解くといったストーリーもある。その点はたしかにゲームだ。
だが、これにゲーム的な面白みを見いだせるかは人によるとしか言えない。徹底的に遊ぶ人を選ぶゲームだと思う。
職業プログラマがなにかダラダラとコードを書きたいときに、その欲求をみたしてくれる「遊び」として本作は魅力的なのではないかと思う。